読売新聞オンライン(Yahoo!ニュース)
ファン付き作業服着用の50代男性、熱中症の疑いで死亡…スポーツドリンクも持参
2026年8月6日午後、島根県邑南町で、中国電力ネットワークの50代男性社員が送電鉄塔の保守作業を終え、次の作業場所へ移動中に意識を失い、同日、死亡が確認されました。ファンタイプの空調服(以下、空調服)を着用し、スポーツドリンクも持参していたと報じられています。熱中症の疑いがあり、詳しい原因は調査中です。
装備や飲料を用意していても、安全が保証されるわけではありません。
お盆休み明けは、暑熱順化が落ちている前提で
1週間近い休みで、暑さへの慣れは弱まる可能性があります。暑い環境から離れると、4日後には暑熱順化の目立った低下が始まるとされています。しかも、その低下を本人が自覚できるとは限りません。特に休み明けの数日は、休む前と同じペースで動けると思わないことが重要です。
本人の「大丈夫」だけで作業を続けない。
暑熱順化には個人差がありますが、目安は7日以上です。作業負荷と連続作業時間は少しずつ戻し、その間は休止回数と互いの見守りを増やします。
作業開始前、睡眠不足や前日の飲酒などで不安があるときは、体調不良を隠さず申告する。
空調服を着ている。飲料もある。それでも過信しない。
空調服は有効な対策の一つですが、それだけで熱中症を防げるわけではありません。
装備の有無だけで作業継続を決めず、その日の暑さ、作業負荷、連続作業時間、本人の体調、周囲から見た変化を合わせて判断します。
作業を続けるかは、一人で決めない
異変を発見できない一人きりの状態を作らない。
職長が行う三つの確認
- 開始前の声かけ 本人からの申告を待たず、休み明けの状態と当日の体調を確認する。
- 作業中の巡視 休み明けは回数を増やし、受け答えや動きなど、普段との違いを周囲から確認する。
- 異変時の休止判断 少しでも異変があれば、職長が作業を止める。無理に続けさせない。
用語
- 暑熱順化
- 暑い環境で過ごすうちに、体が暑さに対応しやすくなること。休暇などで暑さから離れると弱まります。
- WBGT
- 熱中症リスクを見るための暑さ指数。
- 熱中症の初期症状
- めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん、大量の発汗、頭痛、吐き気、強いだるさなど。普段と違う反応も見逃さない。
参考資料
事故・類似事例・根拠資料を開く
今回の報道・公表
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読売新聞オンライン「ファン付き作業服着用の50代男性、熱中症の疑いで死亡…スポーツドリンクも持参」
今回の事故について、作業内容、空調服の着用、飲料の携行、倒れた経過が報じられています。
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中国電力ネットワーク「当社社員の死亡について」
会社が公表した事故の経過と、死亡原因が調査中であることを確認できます。
休み明け・類似する死亡事例
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島根労働局「盆休み明けの『暑熱順化リセット注意喚起』」
1週間近い盆休みで暑熱順化が失われる可能性と、作業時間を徐々に戻す必要性を確認できます。
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厚生労働省「2021年 職場における熱中症による死傷災害」
夏季休暇明けに、暑熱順化不足が明らかとみられる災害事例があったことを確認できます。
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厚生労働省「2025年の死亡事例:空調服を着用していた事例」
空調服を着用していても発症し、死亡に至った公表事例を確認できます。
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厚生労働省「2025年の死亡事例:スポーツドリンクを飲み休憩した事例」
ふらつき後に飲料と冷房のある車内で休憩しても悪化し、死亡に至った公表事例を確認できます。
最新の対策・異変時の対応
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厚生労働省「職場における熱中症防止のためのガイドライン」(2026年)
7日以上の暑熱順化、休暇後の再順化、単独作業の回避、空調服をほかの対策と組み合わせる考え方を確認できます。
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厚生労働省「職場でおこる熱中症」
初期症状と、熱中症が疑われる人を見つけたときの具体的な対応手順を確認できます。
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厚生労働省「労働安全衛生規則の一部改正」(2025年6月施行)
熱中症のおそれがある人の報告体制、対応手順、その周知についての制度内容を確認できます。
確認日:2026年8月9日。今回の事故原因は調査中であり、この資料では原因や責任を推測・断定していません。